【ウエディングSTORY】私のヒーロー
父はいつも無口で
何を聞いても「お母さんに聞け」と
大事な選択肢を母にゆだねていた。
そんな父が情けなくて
頼りなくて
一家の大黒柱なのにかっこ悪い、なんて
そう思っていた。
でも、あるとき聞いた母からの言葉。
「誰よりもあなたのことを考えて
あなたの見方で想っているのは
お父さんだよ」
はっとした・・・。
いつも父の背中を見ていた私は
言葉にしなくても感じていたはず。
さみしそうなとき
うれしそうなとき
怒っているとき
それぞれで違う表情。
離れていても
いつもそばで
誰よりも見方でいてくれる
私のヒーロー。
「いつもありがとう」
昔よりちょっと小さくなった
父の背中にそっとぶつける・・・