私の夢が叶う日~結婚式
27年前の夏 私は生まれた
誕生日の記憶は 必ず風鈴の音があって
カルピスを好きなだけ飲んでよかったのを覚えている 笑
デパートの屋上の遊園地に行けば
小さな観覧車より
パンダの乗り物より
スタッフのお姉さんがもっている風船が好きで
1個じゃ物足りず
「 お姉ちゃんの分もちょうだいっ 」
もう小学校の高学年になる姉の分もよくねだったものだ
いつかオトナになったら好きなだけ風船を買って
いっせいに空に放してみたい
小さい頃の夢を帰省して見ているアルバムをみて想い出していた
「結婚式、晴れるといいわねぇ~」
いつもより一人分多い夕飯の支度をしながら母が話しかける
「きっと晴れるよ!
だって私のもうひとつの夢が 叶う日だから」