おひるの なみだ

せっかくだから
彼の故郷の北海道で、
家族と親戚だけで
ちょっとした会食を。

その後は少し観光もできたらいいな〜なんて。

子供が産まれて、結婚式を諦めていた。
そんな時、目に止まった教会。

無理だろう
と、思いながらも連絡してみたら
思っていたよりもスムーズに話が進み、
諦めかけていた夢がなんとなく… 近くにあるように感じた。

担当のプランナーも決まって
北海道とは離れた場所に住んでいるけど、
メールと電話で当日まで打ち合わせをしたり、
準備したり と。。
結婚式って堅い感じよりは
和気あいあいと家族でちょっとリッチなご飯 って感じが私たちらしい。

だから
演出はなにもいらない。

その分、沢山みんなと話が出来る
両親の結婚式の話や、その後私が産まれて幼い頃のエピソードとか…
なんて、楽しく話をしていたけれど
彼を初めてお家に連れてきた時の話をすると、お父さんいきなり無口になった。
もうずっと前のことなのに、お母さんも
やれやれって感じで お父さんのフォローに入った。

だけど、こんな感じがうちの家族。

この空気が好きだから
家族だけでの結婚式。
とは言えども、両家揃ってなので
急遽、彼と私のふたりのお父さんから少し挨拶をもらうことに。

私のお父さんの番
立ち上がったものの
なかなか 口を開かず ずっと下を向いてる。

緊張？

いや、さっきまでリラックスして楽しそうにしてたのに…
話し出したと思ったら
彼が初めてお家に来た時のことを話してる。
その時に思ったことと、今も変わらない想い。

娘を取られるのは寂しいが
娘をそして家族を幸せにしてくれ。
信じている。
隠すことのない
お父さんのそのままの言葉

こんなはずじゃなかったのに、涙が止まらなくてお父さんの顔が見えないよ。

みんな笑顔で楽しい時間にしようと思ってたのに。

たくさんの愛情を注いでくれて
ありがとう。
予想外の自分の涙にびっくり。

結婚式、　やっぱりやってよかった。